ゆきちんの読書記録(2005〜)

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『世界の中心で、愛をさけぶ』/片山恭一

 随分前に読み終えていました。一気読みをしようと気合を入れて腰を下ろしたら、実質2時間くらいで読めてしまいました。もっと長い話かと思っていたのですが。
 読み終えて、まずミン様に話し、次いで職場の友人に話し、さらに別の友人に話し。もちろん、ミン様も友人たちも未読。それぞれに話して、私の中では終結していたのですが、ここに書いた以上は感想も書かねばならないかしら。
 私が必要以上に身構えすぎたのかもしれないけれど、想像以上でも以下でもなかったです。大絶賛される理由が私にはわからなかったな。おじいさんがいいことを言うなぁと何度か頷きましたが。あ、それから、CMで流れていた、空港での「助けてください」というシーン、あそこにはわかっていてもうるるとしました。
 大切な人を亡くした時、遺された者がその事実とどう折り合っていくか、自分の中でどう落とし前をつけていくのか。彼女を亡くした、彼の物語でした。
 私が思い出すのは、『諦観』という言葉。法事の時にお坊さんが仰っていた言葉です。『諦める』ということ。諦めなくていいことは諦めなくていいと思うし、諦める必要もないと思う。けれど、どうしたって諦めないと前に進めないことがあると思うから。そう思いながらも、未だ洗濯物をうまく畳めてはいないのですが。っと、これは私信かな。
(2005.6)

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