2007-10-15: 読書の秋

 私のこの夏を彩った中津祭、その後はといいますと、やはりトキメキは期限付きでとても壊れやすく脆いものだったようです。ドラマが終ると共に、急激に波が引きましたね。やー、早かったです。でも久々に熱くなり、楽しかった。
 中津祭なのか、生田祭なのか、については、ナカツを演じる生田くんが好きだったというところでしょうか。それを確かめるために、生田くんが出演する舞台を観たかったのですが、チケットがどこを探してもなかったので諦めましたよ。
 先日、生田くんが舞台の番宣かなんかでテレビに出ているのを見て、また密かにときめいたりしておりましたが、それはさておき。
 『花ざかりの君たちへ』、面白かったです。堀北真希が可愛くて、ブログを毎日チェックしてました。メルマガにも登録してしまいましたよ。『ALWAYS 続・三丁目の夕日』が楽しみです。それから大河も。

 さて、ようやくここらも秋です。一番好きな季節。一番好きな空の色。私の時代がやってきた!と思った矢先にしっかりがっちり風邪につかまっておりますが。

 秋の夜長と言えば、読書。夜長でなくても読書、なのですが、ここ最近は毎晩日付の変わるころには眠りに落ちてます。眠りの質も良くなってきたのではないかな…?と思っています。眠れば疲れが取れる人間らしい身体に近づきつつあるのかも。
 しかし、先週、一週だけ整骨院通いをとばしたら、背中、肩、首が鉄板になりまして、ものすごい頭痛に見舞われ寝込むという事態に陥りました。うう…、ヒトへの道のりは遠し。なかなか整骨院通いから卒業できません。同じセンセイに施術してもらっているハケンちゃんが、センセイに「ゆきちん(仮名)は、まだ卒業できませんか?」と尋ねたらしい。センセイ曰く、「ゆきちん(仮名)には、もう少しお付き合いしてもらわないといけませんねぇ」と。うむー、がんばります。

 と、まあ、前置きが長くなったのですが、最近読んだ本について。

●桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
 最近、ライトノベルにはまっているミン様より薦められた作品。なんでも、えらく衝撃を受けたとか。
 文庫版の表紙はふわふわと可愛らしい女の子のイラストで、それこそ砂糖菓子のような雰囲気。それを見ていたら手に取らなかっただろうと思いますが、読んだのは図書館で借りた単行本。読みやすい文体で、引き込まれました。冒頭で、ラストが読めるのですが、そうならなければいいと思いながら読むけれど、結局はそこに行き着いてしまう。
 彼が衝撃を受けたのは、この手の話(この手の…というジャンル分けが難しいけれど、人間模様を中心とした話とでも言いましょうか)を普段から好んでは手にしないからだろうと思う。彼はミステリーか、ファンタジーだと思って読んだらしい。ミステリーはミステリーなんだけれど、決してファンタジーではない。どこかにあってもおかしくないだろうという話でした。いや、悲しいけれど、実際にあるかもしれない。子供たちの現実。大人にはわからない。
 主人公の母親、彼女の鈍感さが嫌いでした。

●シェイクスピア『オセロー』
 図書館の返却日に、往生際悪く持ち歩いて読んでいました。その日は図書館の前に一人でお芝居を観に行ったので、開演前と幕間とで読み終えました。
 これも結末が見えていて、間違いなくそこへ進んでしまうのを読むのがしんどかったな。蒼井優見たさで舞台のチケットを取ってしまったけれど、どうなんだろう。

●奈須きのこ『空の境界』
 以前にもちらりと書きましたが、ずっと気になっていて、図書館で借りてもらった作品。なかなか読み進められずにいたけれど、上巻を読み終えると、どうおとしまえをつけるのか気になり、引き続き下巻も読みました。
 うーん、好きになれなかったなぁ。殺人の描写が生々しいのも苦手な理由のひとつ。あと、面白い本はずっと読み続けていたくて、残りページ数を見て、もうこれだけしかないと思ってしまうけれど、この本は、まだこんなにある…と何度も思った。下巻を読み終えても消化不良感が残りました。

●高野和『七姫物語』
 ミン様に他にお薦めを尋ねたところ、これを渡されました。第一印象は酒見賢一『後宮小説』に似ているなという感じ。もっとファンタジー度高めですけれど。主人公の一人称で、やわらかく語られるのが心地良いです。
 一冊で終わりかと思って、読み終えた後、もったいないなぁと思ったけれど、まだ続いているようですね。現在4巻目まで発行されているようです。これは追いかけてみようと思います。

 そんなこんなで、栗本薫『グイン・サーガ』は中断中。母はもう70巻台。あちこち浮気してたらダメねぇ。